
7月1日付で引退する水口優也騎手(34)=栗東・池江厩舎=が、29日の小倉競馬でムチを置く。
最終週は土曜1鞍、日曜5鞍の計6鞍の依頼があった。前走3着で勝利も見えているハリーケーン(日曜小倉10R)は「1700メートルでもチャンスがあるとオーナーに進言しました。期待に応えたいですね」。デビューから8戦全てで手綱を執ってきた馬だけに、思い入れも強い一頭だ。
ラストライドとなる日曜小倉12Rのオリエンタルキングは「お世話になったオーナーで最後のレース。力が入りますね。3走前(2着)のようなイメージで運べれば、ノーチャンスではないです」と全力プレーを誓った。
10年3月にデビュー。18年1月からは名門・池江厩舎に所属し、活躍を裏で支える存在だった。水口は「中身の濃い16年でした。競馬学校を入れたら19年、長い年月させてもらったというのが、率直な気持ちです」と笑顔をみせた。
「競馬だけでなく、馬産業に貢献したい」という思いから、今後は人材育成に携わる予定。最終週で結果を出し、第二の人生の弾みとしたい。